53 本性の光

あるような、ないような
見えるような、見えないような
寝ているような、寝ていないような
水鳥が水の上をかすめるように
春が花を咲かせるのか、花が春を招くのか

悟りは一瞬で生じては消え去る
しかしその一瞬は永遠
いや永遠は
一瞬にのみ存在するのかも知れない
幸せも平和も瞬間と瞬間
瞬間と瞬間で感じとるものかもしれない
人間は安定と平和と幸せと自由を追い求める
人間の感覚は星の光のように
瞬間瞬間を輝く意識である

一瞬が永遠であり、永遠が一瞬であり
線は点の連続で、生命は細胞の結合であり
気はすべての生命をつなぐもう一つの言語であり
生まれて死ぬことは自然な気の現象である
執着は生命の流れと気の流れをなくし
自由と平和を消してしまう
執着は悟りの障害
悟りを通じて本性の光は輝く

一指 李承憲(イ・スンホン)

 

 

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