192 存在への心配

自分の存在への心配が
一番愚かです。

空を飛ぶ鳥も
野に咲いた花も
何を食べようか、
冬をどう過ごそうかと心配しません。
自然がすべてを
解決してくれるからです。

人間だけが暮しを心配します。
私たちは、生まれたくて
生まれたわけではありません。
私たちの心臓は、
動けと命令されて動くのではありません。

‘生’と‘死’が人の意図したとおりになりますか?
まだ訪れぬ未来を心配しても
何も解決できません。
人間の権限外の問題です。
大いなる自然の営みなのです。

一指 李承憲(イ・スンホン)

 

 

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