ライフ・パーティクルと観察者意識

宇宙万物はライフ・パーティクルから成り立っています。
細胞を構成している分子は原子に、原子は原子核と電子に、原子核は素粒子に分けられます。
物質の最小単位についての探究は今も続いています。
結局のところ、私たちが発見するであろう最小単位とは、存在と非存在の境界にある粒子なのでしょう。
ライフ・パーティクルは存在と非存在の境界にある根源的な粒子を指します。

万物がライフ・パーティクルから成り立っているので、人は皆、根源的にライフ・パーティクルです。
人間の肉体と魂もライフ・パーティクルで、エネルギーもライフ・パーティクルです。
ライフ・パーティクルは宇宙のあらゆる法則や可能性、エネルギー、意識を包括しています。
ライフ・パーティクルは私たちの実体であり、神性の別名です。
電子(パーティクル)と電子のぶつかり合いで考えや情報が生じます。
それを認知するのが人間の意識です。神性とは、公正な意識、意識のバランス状態をいい、
まさに「ゼロ」の状態です。このゼロの状態、ライフ・パーティクルの状態、
ゼロ点を回復した状態での根本的な歓喜、根本的な愛を人間性といいます。

人間の真の価値を正しく見るのが絶対価値です。
人間の真の価値は、制度やシステムで判断できるものではありません。
もともと完全で独り自ら存在する明るい意識が人間には存在しています。
そもそも人間というものは明るい心、明るい体なのです。
明るいというのは、ライフ・パーティクルから成り立つ大自然そのものです。
それは人為的に作られるものではありません。人為的に作られた健康や幸せは長くは続きません。
絶え間なく続く競争の中で人間としての価値が削がれ、無視されたなら、生きる意欲を失くしてしまいます。

ライフ・パーティクルはまさに人間の絶対価値であり、
プラスの価値ではなく、何もない中に存在する価値です。
本来の純粋な状態である大自然の中で、生命の価値、
人間だけが感じられるそんなことを感じる瞬間に歓喜の心が湧き上がります。
このような意識を広く伝えようとしているのが脳教育です。
脳教育の目的は人間性回復です。ライフ・パーティクルとなった自分を認識して内面の絶対価値を発見し、
人間性を回復した弘益人間がまさに新たな人類文明、精神文明時代の主人公です。

自分の真の価値を見いだせない状態で無意識に受け入れる情報は、人間の価値を損なわせます。
誤った情報が人間性を喪失させ、人間性喪失は世界的な現象となりました。

地球上では1日に1万8千人の子供たちが飢えており、宗教紛争や国家・民族間の戦争やテロは絶えず、
物質万能の弊害で先進国でさえ家庭や教育が崩壊し、人間としての自尊心が傷つき、「きずな」が失われています。
無限の競争と絶え間ない欲望の中で自然環境は汚染され、生態系の秩序は破壊され、
地球は自浄能力を失い、これによる異常気象の現象は人類を脅かしています。

これらの問題の原因は全て、人間が生み出したものなので、解決する主体も当然人間です。
まずは人間が自らの実体を知るべきです。私の実体はライフ・パーティクルであり、
私の体はライフ・パーティクルから成り立っていることを分かれば、体の主人、感情の主人、情報の主人になれます。
それゆえ、人間性回復は意識のゼロ点回復なのです。
ゼロ点が回復すれば明るくなります。ライフ・パーティクルを通じて観察者として自分を発見することができます。
ライフ・パーティクル理論の核心は観察者意識です。

今、人類が抱えている問題を解決するためには融合的、統合的なアプローチが必要です。
現在は政治、宗教、経済、教育、医学などあらゆる分野がそれぞれ独立し、
利己的な目的を追求しつつ、分離しています。
分離しているものは不完全です。宇宙はもとよりひとつに統合されており、
あらゆる生命はひとつに繋がっています。
現代の科学的な発見は、全てがひとつに繋がっているという統合的な世界観をすでに立証していますが、
人間の意識水準が科学的な発見の水準に未だ追いついていないのです。

人類の意識と文化に統合の革命が起こるべき時がきました。
その統合はライフ・パーティクル、神性としての人間の価値を認識するところから始まります。
そのような意識を持つとき、世の中を統合的に見ることのできる洞察力が生じ、
分け隔てる心から起こる誤解や葛藤、対立はなくなります。

私たちは今、宇宙時代に生きています。宇宙時代とは、
人類が宇宙をどう理解しているのか認識できる時代だという意味です。
まだ完全ではありませんが、私たちは宇宙の始まりや
どんな過程を経て今の姿になったのかを既に説明できます。
これは私たちが自分の今いる場所を宇宙的な視野で見ることのできる知的かつ
技術的な成就を遂げたことを意味します。しかし、意識が観念に閉じ込められ、
私たちに与えられている宇宙的な認識を人生にまともに適用できてはいません。
人類が個人的な枠組みを超えて宇宙的な大きな視野で自分の実体を見ることができるとき、
ようやく私たちはこの宇宙の創造の法則を活用できるようになるでしょう。
そうすれば、今ある物質文明の問題を解決するために政治、経済、教育、文化、宗教、
医学などの全てをひとつに融合でき、それらが融合したときのみ人類の精神文明時代が開かれるのです。

アインシュタインの相対性理論から量子力学の理論・ビッグバンの理論へと発展してきた物理学は、
物質の存在の法則に始まり宇宙創造の科学的原理を明らかにしてきました。
相対性理論は観察者によって時間と空間が相対的であるという新たな理解をもたらしました。
また、量子力学はあらゆる物質の最小単位である粒子が観察者によって
粒子にも波動にもなり得るという理論によって、
物理的な現象に観察者の意識が関与することを明らかにしました。

量子力学で発見された観察者効果は、人間の存在と物理的な世界が分離しているのではなく、
人間の意識が物理的な現象に関与するという驚くべき結果を示しました。これは体と心の関係、
意識と現象の関係、さらには人間と世界・宇宙との関係に対する新たな認識の転換を提供しました。
分離しているように見える現象の裏ではひとつに繋がっていて、相互に作用する世界が存在するという認識は
新しい融合的なアプローチを可能にしました。これは人間の意識の新たな発見であり、
人間の脳が持つ創造性がどのような原理で物質世界に作用するのかを知らせてくれました。

ビッグバン理論は宇宙創造の原理を明らかにしました。
現存する宇宙は200億年前の宇宙の大爆発とともに膨張し、
膨張する過程で大爆発の時の熱が冷め、
まず水素とヘリウムができ、様々な元素が生成されました。
昔から物質の最小単位は原子だと言われてきました。原子は、核を中心にして、
物質の種類によって一つ、あるいはそれ以上の電子が核の周りを振動する形を帯びているが、
現代科学によって、原子レベル以下の粒子も発見されており、このような探索と発見は今も続いています。

これらの運動は、精妙な法則と物理的な値に基づいて起こっており、
この全ての物理的な値と法則はビッグバンの瞬間に、その完全な混沌の中で同時に形成されました。
宇宙の歴史に対するこのような科学的理解は宇宙を神の創造物とする宗教的な認識に終止符を打ちました。

仙道における天地人思想は、このような点でビッグバン理論と相通ずる素晴らしい原理です。
天と地と人は原子の次元、電子の次元では「ひとつ」です。
私たちは今、宇宙時代、電子時代に生きています。
宇宙の年齢が分かり、宇宙の中での地球の位置を分かっていて、電子を通じて情報をやりとりし、
電子を活用する時代に生きています。しかし、今も人間は自分の実体を認識する水準が、
地球は平らだと信じていた時代、宗教的な原理が科学を支配していた時代から、それほど離れられずにいます。

「私は誰なのか」、「私はなぜ生まれてきたのか」は、もはや創造主のみぞ知る秘密ではありません。
万物を構成する基本元素である水素やヘリウムは神が作ったのではなく、宇宙の大爆発によって作られたのです。
そして、宇宙を動かしている全ての法則、宇宙を構成する根本的な構成要素が私たち自身の中にあるのです。
言い換えると、神が私たちの中に存在しています。
これを古代の書物である『三一神誥』では、「降在以脳神」と説明しています。
人間の脳には、すでにオルが宿っています。オルはライフ・パーティクルです。
ビッグバン理論は人間の脳に神性があるという『三一神誥』の教えを証明しています。

神性が作動するためには、つまり神気発動するためには、脳がゼロ点を回復する必要があります。
人間の脳が持つ創造性は、無我の状態、ゼロ点を回復した状態で現れます。
ゼロ点を回復し、バランスが整えば、人間は脳の主人、意識の主人になれます。
その時、観察者意識が働き、観察者意識で物質現象と世界に変化を与えることができます。
これは欲望に歪んだ物質世界をどう変化させるのか、
精神文明時代をいかに切り開いていくのかについての糸口を提供します。

宇宙万物と人間を構成しているライフ・パーティクルを通じて、人間は観察者意識と出会えます。
ライフ・パーティクルの道理が分かり、自分の望む世界を作れるようになります。
観察者意識になれば、無限に創造することができます。
観察者意識だけがライフ・パーティクルを活用できる意識です。
その意識を知るのが悟りであり、その意識を知る人が創造の主体です。

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