混沌とした世界の中にあっても、私たちは自分のスピリットとつながり直し、生命エネルギーのバランスを整えることで、内なる安定を見つけることができます。
最近のニュースを見ていると、世界がますます不安定になっているように感じられることがあります。実際、多くの人が、今の世界はこれまで以上に混沌としてきていると感じています。争いは突然起こり、分断は深まり、物事が誰の手にも負えないところまで進んでいるように思えることもあります。
そうした現実を目にすると、不安になったり、心が沈んだりするのも無理はありません。人類はこれほど多くの進歩を遂げてきたはずなのに、なぜ今なお苦しみ続けているのだろうかと、問いかけたくなることもあるでしょう。
けれども、もう少し深く見つめてみると、問題の根本は単に政治や社会の仕組みだけにあるのではないことがわかります。それは、人間の意識の問題でもあります。人が自分のスピリットとのつながりを失うと、恐れや怒り、恨みといった感情が、その人の行動を動かし始めます。明確な意識をもって行動するのではなく、個人も社会も、反応的に動いてしまうのです。
だからこそ、特に世界が混乱しているときほど、私たちにとって大切なのは、自分の中心に立ち返り、スピリットを目覚めさせることなのです。
スピリットがエネルギーを導く
今、多くの人が瞑想や気功のような実践に惹かれているのは、自分の人生のバランスを取り戻したいと感じているからでしょう。自分の内側にある、もっと深い何かに目を向ける必要を感じているのです。
たしかに、エネルギーを整える実践は助けになります。ただ、エネルギーだけでは十分ではありません。
私はよく、エネルギー、つまり「気」は、車に入れる燃料のようなものだと話します。どれほどたくさんの燃料を入れても、運転する人がいなければ車は動きません。それと同じように、エネルギーもまた、スピリットによって導かれなければならないのです。
スピリットが目覚めているとき、エネルギーは癒しや創造の力になります。けれども、スピリットが不在のままであれば、エネルギーは支配や対立、あるいは私利私欲のために使われてしまうこともあります。
だからこそ、気功のような実践の本当の目的は、単にエネルギーを蓄えたり巡らせたりすることではありません。スピリットと調和させながら、人生が正しい方向へ進むように整えていくことにあるのです。
しかし、その導きとなるスピリットと再びつながるためには、まず心を絶えず外へ向かわせるノイズを静める必要があります。
世界がどれほど揺れていても、自分の内側に静けさと中心を取り戻すことはできます。外の混乱に振り回されるのではなく、自分のスピリットに立ち返り、エネルギーを整えていくこと。その小さな実践の積み重ねが、人生に安定をもたらし、やがては周囲にも穏やかな影響を広げていくのではないでしょうか。混沌とした時代だからこそ、今あらためて、自分の内なる光に目を向けることが大切なのだと思います。




