人生のライセンス、脳活用BOS

人は自分の人生という車を運転します。
人生という時間と空間の中で自分の人生を創造していきます。
車を運転するためには教習を受けて「運転免許証」を取得します。
資格を得てこそ、運転者自身も安心でき、社会の安全性も確保できます。
こうして資格を備えたとしても、
運転者の不注意やさまざまな状況による交通事故を免れることはできません。

私たちは人生という車を運転する資格を取得したことがあるのでしょうか?
人生の運転者としてのライセンスを取得するために、教習を受けたことがあるのでしょうか?
この観点から見たら、ほとんどの人は無免許です。
人生を運転することができるよい基準と原則があれば、人生も社会もともによくなるでしょう。

人は誰もが脳を持っています。人生は脳で運転します。
脳をどのように活用するかによって人生の方向が決まります。
脳を持っていながら、活用方法も知らず、うまく活用できずに、
自分が願っている人生を生きていないなら、
それはポケットにお金があるのに気づかず飢えることと同じです。

脳と脳の活用について基本的な情報をいくつか知るだけで、
自ら健康と幸せを得ることができ、願いを叶えながら生きることができます。
運転にも運転免許証という資格があるように、
人生には脳活用BOS(Brain Operating System)という資格が必要だと思います。

20世紀後半、産業社会の新しいブルーオーシャンとして浮かび上がったのは、
エンターテインメント産業です。
エンターテインメント産業はIT技術の発達によって急速に成長し、
スマートフォン時代とSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の追い風に乗って
さらに明るい見通しを予想しています。

エンターテインメント産業は「退屈で寂しくてたまらない」という
先進国の病を解決するために生まれたものです。
エンターテインメント産業は「退屈しないように」「寂しさを紛らわせるために」楽しさを提供し、
その職業に携わる人たちをスターに、高額所得者に押し上げました。
しかしエンターテインメントは物質的な豊かさの中に精神的な貧困と
人間性喪失によって苦しんでいる人たちの根本的な問題を解決してはいません。

人間性喪失と環境問題によって生命を脅かすもっと深刻な病が現れています。
人間の生命を維持するためには、「食べて寝て呼吸すること」が必須要件です。
現代人はきちんと食べずに肥満や各種疾患に悩み、よく眠れずに不眠症で苦しみ、
ストレスや汚染された空気のために、おだやかに呼吸するのも難しくなっています。

21世紀最大の関心事はよく食べて、よく眠って、よく呼吸することです。
先進国で呼吸と瞑想とダイエットが脚光を浴びる理由もここにあります。
一般的に呼吸には3つの理由があります。1番目、脳と体に酸素を供給するための呼吸。
2番目、ストレスを解消して感情を調節するための呼吸。
3番目、脳の集中力と創意力を向上させるための呼吸です。呼吸の種類は40種類を超えます。

生命の秘密、生命のカギは呼吸にあります。呼吸を通じて脳波を調節することができ、
心臓の拍動にも影響を与えます。つまり、呼吸は生命に入る門であり、
感情を浄化し調節して脳を深い瞑想に導き、潜在する集中力と創意性を導き出します。

呼吸と瞑想は自分と出会う最高の疎通方法というだけではなく、脳の集中力と創意性を高め、
人生の存在価値を実現できるようにする道です。
呼吸と瞑想によって自分自身を信頼し、尊重する心が大きくなります。
呼吸と瞑想によって自分の脳に出会い、自分の内面と出会うことができます。

脳は無限の潜在性をもつ神秘の領域であり、神秘的な脳を持っている人間は神秘的な存在です。
個人の健康と幸せ、人生の目的と存在価値の実現、人類の平和と地球環境は一つにつながっています。
そのすべてが出会う地点がまさに「人間の脳」です。

21世紀を脳の時代と称する理由は、「脳」が科学の最後の未知なる領域であり、
また人間が人生の主人として、万物の霊長としてこの地球とともに生きていくために
活用すべき最高の宝庫だからです。
人類は、呼吸と瞑想、弘益(ホンイク)生活の簡単な方法によって、
「自分の脳に出会う」という言葉の真の意味を理解し実践する時期になったのです。

コメントは受け付けていません。