健康、幸せ、平和を自給自足するために
最優先すべきものを挙げるなら、健康です。
健康が幸せと平和のための基本的な足場であり、
近道だからです。
体力はすなわち生命です。
言葉通り、体力はその人の生命力と比例します。
運動は強力な効果をもつ強壮剤のようなものです。
運動は、健康や寿命、エネルギーレベルの
すべてを強化できる優れた方法です。
カナダのある研究によると
運動をしたことのない50代の人でも
週3回早足で30分歩けば
身体年齢が10歳若くなるそうです。
人間は、早ければ30代から筋肉量が減少しはじめますが
40代、50代になると大きな変化が起こります。
90代では20代に比べて筋肉量がほぼ50%減少し
70代では50代に比べて力が30%減少するといいます。
筋肉量の減少を予防する最も大事な対処法は運動です。
特に一定の姿勢を保つ運動や筋力トレーニングが効果的です。
当然ながら、老化は誰もが避けられない自然現象です。
年をとるにつれ身体の活力や機能が低下し
程度の差はあるにせよ病気にかかることもあります。
問題は、自分の人生に老化や病気がやってくるのを
ただ手放しで静観するか
それとも体の主人として
積極的に健康を管理するか
このどちらを選択するのかということにあります。
病気のもとは一つです。
どこかでエネルギーの流れが滞り
生命体が本来もっている自然治癒力を
発揮できないことに原因があります。
滞っているところがほぐれ
血液と気エネルギーのめぐりがよくなるだけで
たいていの症状は時間とともに回復します。
遺伝などの私たちがコントロールできない原因も
いくつかありますが
それ以外のものは調節可能です。
自分の体と親しくなると
体が発信するシグナルに適切に対処し
病気を予防することができます。
自然に病院や薬局から遠ざかるようになります。
病院や薬局に行く人は
いつも病院頼みです。
少し具合が悪いくらいで
病院や薬局に頼ったりするのではなく
「私の体に関しては私が医者」だという意識で
自ら体力を養っていかなければなりません。
意志と努力があれば
いくらでも若く健康に長生きできます。
体力をつけると言えば
人々はたいていスポーツクラブのランニングマシンで走ったり
重いバーベルを持ち上げるウエイトトレーニングをイメージします。
だから、やる前からあきらめたり
意を決してスポーツクラブに登録したのに
何日も続かずにサボってうやむやになってしまう
自分に失望したりします。
忙しいスケジュールを割いて
無理に何時間もつくらなくても
生活の中で運動できる方法はないかと思い
私が考えたのがスキマ時間で行う1分運動です。
生活の中でちょっと空いた時間に
体を動かす習慣をつけるのです。
生活の中でのちょっとした運動に
どれほど効果があるのかと
首をかしげる人もいるでしょうが
私の経験からはっきり言えます。
着実にやっていけば運動になります。
体が軽く敏捷になり、活力が生じます。
今は70歳に近づきましたが
毎日仕事の合間に壁で逆立ちをしたり
その姿勢で腕立て伏せもします。
使っていなかった筋肉を使って力がついたのか
ゴルフをするときにボールが40代の頃よりも
遠くに正確に飛んでいきます。
年をとるほどに体力を養うべき理由は
体の状態に引きずられないためです。
体の本当の主人になって健康を自給自足しましょう。