みんなが幸せになる地球経営のはなし2<メッセージ編>

私たちが暮らしている、この地球は今、どんな状態なのでしょうか?

「持続可能な地球」と言われ始めてから、もう随分経ちますが、私たちは本当に、持続可能な地球、持続可能な未来に向かっているのでしょうか?

一指李承憲学長は、「地球の未来は、生命の尊重をもとにした地球経営によってのみ変えられる」とおっしゃいました。

その「地球経営」とは何なのか? 前回の<YouTube編>に続き、<メッセージ編>をお届けします。

タイトルをクリックすると、元のメッセージを見ることができます。ぜひご覧ください。

 

地球経営の企業だけが3.0市場で生き残る

2.0市場ではお金をたくさん儲けて、たくさん寄付すれば良い企業といわれていました。

しかし3.0市場では企業のビジネスのモデル自体が社会公益的でなければ、良い企業に入ることができません。

消費者は、企業が「何を売っているのか」ではなく、「何に気を遣っているのか」に関心を持つためです。

3.0市場の到来は、弘益(ホンイク)しない企業は立場がないということを示しています。

地球的次元の健康、環境、平和などの問題はもう自分とは関係のない政治的な話題ではありません。

私たちの1人ひとりの具体的な人生に影響を及ぼす極めて個人的な問題です。

そのために本当に成功しようと思う企業は、持続可能で成熟した地球文明、元気で調和のとれたライフスタイルを創造することを率先しなければなりません。

すなわち、人類に与えられた最も挑戦的な課題であり、生存の問題である地球経営に参加しなければならないのです。

人間と地球を中心にした価値を土台に企業文化と企業活動を再編し、その価値の実現に真心をつくす企業だけが3.0市場の永遠な勝者になることができるでしょう。

 

環境問題解決のための変化~理想は高く、実践は緻密に

地球環境回復のために、これからは成功という価値を超え、完成という価値に向かっていくべきだと思います。

自然は成功のために開発し搾取する対象に過ぎないという物質主義をもとにした分離意識が環境を害し、環境への無関心をつくり出しています。

分離意識を超え、私は自然と一つだという自覚、自然が私たちの生命の源だという自覚、これ一つだけでも人々がきちんと自覚すれば、間違いなく変化が始まります。

環境問題を解決する一歩は、すべての人は自然と一つだという事実に気づくことなのです。

そのとき、生命の尊重をもとにした地球経営をすることができます。

地球経営は、地球を経営の対象と見ることです。

地球を経営の対象と見て地球をまず生存可能にし、その次に地球上に新たな共存志向の文明を誕生させられる経営が必要です。

地球経営は地球に対して主人意識を持つ人が、地球について、地球上のすべての生命について、限りない愛を持つこと、つまり、まるで自分の身体や家を管理するように、皆で一緒に地球をケアし、管理することを言います。

 

地球経営の話 その1~公転し、そして自転するとき

地球は公転と自転の原理で休むことなく動いてきました。

そのような公転と自転の原理が私たちの人生にも存在します。

私たちの脳に公転と自転の感覚があります。

弘益は公転です。自分だけが存在しているのではなく、全体と共に存在していると知ることであり、自分のことだけ責任を負うのではなく、自分と全体がつながっていることに対する責任を負うのです。

自転の軌道を生きていきながら抱く夢があり、公転の軌道を生きていきながら抱く夢があります。

自然の法則が分かるようになると、私たちはそのような自分をより認識することができます。

自転だけを考える意識に留まっていても、公的な大きな目標と出会えば、また公転の旅を始めることができます。

そのとき、偉大な夢を抱ける自分に気づいて驚くことでしょう。

地球経営は私にできる最大の公転です。

 

地球経営の話 その2~すべての人に同じように見えてこそ真理だ

悟りは常識です。大切なのは、自分の選択を通して、その悟りが使われるということです。

どんな選択をするのか。良い選択というのは、悟ってできるものではありません。

悟りそのものは、もともと価値のない数字である「0(ゼロ)」のようなもので、「空(くう)」です。悟りは人為的な努力を試みていない極めて自然な状態です。

だから、無心とも言います。

良い選択をすることが重要です。

悟りそのものは、良い選択をするようには作られていません。

選択は品性によって行われます。悟りと品性は異なります。

品性は習慣であり、訓練を通して作られます。良い品性は良い生活を通して作られます。

品性が良くなると、悟りが自然に良い選択ができるように助けてくれます。

良い選択ができない悟りなら、その悟りは何の意味もありません。

地球経営は、品性を養うことから始まります。

その悟りを一般に広く普及すること、つまり悟りの大衆化が地球経営です。

 

地球経営の話 その3~人間性の目で見る

私たちは、自らの人生と世界を人間性で眺める必要があります。

人間性の目で眺めると、今の社会や自分たちの国、そしてこの世界がどちらに向かっているのかがはっきりと分かります。

自分と自然が切り離されてはいないと感じられれば、単に自分だけの健康ではなく、ほかの人、所属している共同体、さらには人類や地球の健康にも心を配るようになります。

そんな心が地球経営の核心であり、そのような人間性の目が開かれた人を「地球市民」と呼んでいます。

自分の職業、自分の仕事だけを考えるのではなく、家族、隣人、自分が属する社会や共同体のことを思い、手助けする弘益人間のことです。

自分の存在価値を見いだした人、人類の未来を憂える人が今、内面の光を輝かせながら1人、2人と集まってきています。

すべての人が生命の感覚、調和の感覚、弘益の感覚を回復する世界、万人が万人の健康と幸せと平和のために生きる世界を夢見る地球経営のための地球市民ムーブメントが始まったのです。

 

第5次産業革命と地球経営
地球経営ではすべての個人が主体になることができます。

何を買い、何を消費し、残ったものをどう処理するといった最も日常的な選択や行動において、地球を中心に置いて考え、判断し、アクションすることによって、誰もが地球経営に主体的に参加できます。

地球経営の目標は共生です。

ほかの人やほかの生命体が、それ以上でもそれ以下でもなくちょうど自分と同じくらいで世界に存在する同等の権利をもっている、そうした権利を認めて尊重することが、すべての人の基本的な責任であり義務だと受け入れるだけでも、世界は今よりはるかに平和で、健康で、持続可能になります。

 

世の中で最も美しい人生、最も美しい地球を夢見て

今、この地球では一日に数万人が飢死しつつあります。

食べるものがないからではなく、配分がうまくできず、地球経営がよくできていないからなのです。

これは人間が責任を負わなければならない人間の過ちです。

それを自らの過ちと感じるとき、人類はこの問題を解決することができます。

私たちは地球人です。人種と国籍、宗教と思想から離れ、本籍が地球なのです。

現在の人類が抱えている問題を解決するためには、国家次元の経営でなく、地球経営をしなければなりません。

地球経営のためには国家利己主義、宗教利己主義、家族利己主義など、あらゆる利己主義を克服する必要があります。

良心の回復がなくては利己心を乗り越えることができず、チョンファ思想がなくては利己主義を乗り越えることができません。

良心回復と弘益スピリットは人類問題解決の鍵です。

地球経営の中心スピリットは弘益スピリットであり、地球経営の夢を持って良心を回復した人が弘益人間です。

 

私たち皆の夢~6月15日は地球市民の日

生命の尊さがわかり
あらゆるものには大切な生命が
存在していることに気づけば
自分を尊重し
人も尊重し
他の生命を尊重する人間性が備わります。

自分は大自然と切り離された存在ではない
ということが分かり、それを感じられたら
自分の体の健康だけでなく
他の人や自分が属する共同体
さらには人類や地球の健康も
守るようになります。

知識や技術ではなく
こうした思いが地球経営の要です。
こんな思いで
地球を思いやる人が地球市民です。

ひとりで見る夢は
夢で終わるかもしれませんが
皆で一緒に見る夢は現実になります。

あなたも一緒に地球経営を始めませんか?

 

地球経営研究院発足

地球経営とは、
地球を経営の対象と見ることです。

地球の危機はすなわち生命の危機だと自覚し
地球を運営していくという
意識を持ちましょうということです。

物質文明の発達とともに
地球は資源を取得する
略奪の対象に転落しました。

まず地球を生存可能な状態にして
新たな共存志向の文明を誕生させることが
地球経営の意味であり、始まりです。

 

地球市民

脳教育が健康のための呼吸や瞑想だけでなく
弘益家庭ムーブメントや地球市民ムーブメントを
世界に広めてきたのは
地球経営の時代を共に歩む21世紀型の弘益人間、
つまり、地球市民を育てるためです。

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