ある公園で見た案内文が思い出されます。
「持ってきたものは、お持ち帰りください。
ここにあったものは、そのままにしてください」
地球においても、これが基本となるべきです。
地球は、私たちのものではありません。
許された期間に、私たちが得るものは
より広い土地やより高いビルではなく
何にも変えることができず
何にも壊されることのない
内面の成長です。
私たちが使うすべてのものは
環境や資源、技術はもちろんのこと
時間や空間までもが
そのような成長のためのツールとしての
使用を許されたものなのです。
だから、私たちには
それらをよく使い、
原状回復して返す責任があるのです。
このような観点から
経済理論と政治理論を立てると
それが地球経済学、地球政治学になります。
これらの原則が
地球上の私たちの暮らしの中で
常識となり、制度となったとき
幾度となく「生」を繰り返しながら
自らの債務を返済する、いわゆる
輪廻という宇宙の支払いシステムは
もはや必要なくなることでしょう。