へその価値が分かる人

6月15日は地球人の日でした。2001年に地球人の日を提案してから今日までずっと地球市民運動を繰り広げています。2020年までに地球を愛する地球市民1億人を集めることを目標に、美しく平和な地球を作ろうと活動してきました。

地球で暮らしていれば地球人なのではありません。地球を自分の体のように大切に愛する人、地球を感じて地球の立場で考え、地球を判断の中心にする人、違いをあげつらって対立するのではなく同じ地球人だと思って協力しあう人が、本当の地球人です。これが私たちの時代に必要な哲学、つまり地球人精神です。

地球人精神は、天と地と人が一つという天地人精神に根ざしています。国家、宗教、思想を超えて地球を愛し、持続可能な人類と地球の未来のために主人意識と市民意識を持つ人が「地球市民」です。

地球市民運動に国内外から多くの人が参加していますが、それはなぜでしょうか? 地球が危機に直面しているということを人類が気づき始めたからです。これまで地球はすべてを与えて地上の生命を育ててきました。母親のような愛を人類に与えてくれました。そうするうちに、地球が病んでしまいました。今、私たちは水も安心して飲むことができません。どんどん深刻化するPM2.5に見られるように、思い切り息を吸うこともできません。病みゆく地球は人間にとって愛ではなく脅威になっています。この危機に瀕した地球を救わずして人類の生存を保証することもできないのです。

危機に直面した地球を救うためには人間の意識に「変化」が起こる必要があります。地球人である、地球市民であるという自覚が起こらなければなりません。人間の意識の「変化」をどのように起こすのでしょうか。意識の変化は体から始まるべきです。体の健康、体の変化が出発点です。体が変わればエネルギーが変わり、エネルギーが変われば意識が変わります。平和な意識状態を感じる、その状態を自分で作り出せる生活習慣を身につけるのです。

その生活習慣の一つにへそヒーリングが挙げられます。へそヒーリングは自分の体と心、そしてエネルギーをヒーリングするものです。へそは人体の根源です。胎児はへその緒から酸素や栄養素を供給され、二酸化炭素や老廃物を送り返しながら、生命エネルギーを循環しています。私たちの実体は、母親からへそを通して共有されたエネルギー、栄養、息で作られました。それは「自然」です。私たちの体は自然のエネルギーを凝縮して自然の理(ことわり)通りに循環し、疎通する生命体です。体が自然だと分かると、体を使う感覚、体を生かす感覚を会得できます。生命は日常的ですが、生命を感じるには訓練が必要です。毎日、へそヒーリングをする理由がここにあります。

へそは誰にもあります。しかし、へその価値を分かる人は多くありません。へその価値に気づくのがへそヒーリングです。へそヒーリングで自分の体、心、エネルギーをヒーリングすることができます。へそヒーリングで他の誰かをヒーリングすることもでき、家族や社会もヒーリングできます。最終的には地球をもヒーリングできます。

地球市民は、へその価値が分かる人です。取るに足らないものと思って忘れ去っていたところ、そこから新たな地球市民運動が繰り広げられるのです。地球市民運動は、個人の体の健康と体の平和から始まります。へそから地球まで!

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