脳に答えがある

機械が人間を支配する世界、そのとき人間はどうすべきか?
3月に行われたイ・セドル九段とグーグルの人工知能(AI)「アルファ碁」の囲碁対決は、恐怖とともに私たちにこのような問いを投げかけました。この囲碁対決で、イ・セドル九段は、1勝4敗でアルファ碁に負けました。人間が敗北したのではなく、イ・セドルが敗北したのですが、対局を見守っていた人類は大きな衝撃を受けました。SF映画に描かれたような機械が人類を支配する世界がもうすぐ現実になるかもしれないという恐怖に襲われました。グーグルのエリック・シュミット会長は、この囲碁対決について「どちらが勝っても人類の勝利」と述べました。正しい言葉ではありますが、人類が感じた恐怖を和らげることはできないようです。

この対局を脳の観点からみると、「脳をどのように使うのか」という点に集約されます。人間は脳を活用して多くを発見・発明し、現代文明を築きました。文明の利器によって人間は物理的な限界を克服し、発展しました。その過程で銃やミサイル、原子爆弾などの武器を開発しました。これらは、人類を破滅に導く可能性のあるとても危険な発明品です。しかし歴史を見ると、武器そのものが問題なのではなく、それをどんな目的で使うのかによって違ってきます。原子爆弾も平和を守る武器になることもあれば、人類を滅亡に導く凶器にもなります。これを決定するのは人間の脳です。

人間を支配し、奴隷にしようとする邪悪な心を持つ者が人工知能を利用すれば、地球の未来は暗澹としたものになります。だから今後は平和のための脳活用がより重要になります。脳を平和のために活用するには、まず脳を健康・幸せ・平和にし、さらにほかの人の健康・幸せ・平和にも関心を持つ脳にする必要があります。それは、自分の本性の声に耳を傾け、それを認める方法を身につけるだけでできます。本性とは、否定的な情報や偽りの情報がない脳、考えや人生を混乱させる誤った情報がない脳、自分自身を信じる脳、明るく清らかな脳のことを指します。そんな脳から聞こえる声が本性の声です。そのような脳にする方法が脳教育です。

脳教育は、自分の脳を感じ、脳のコンディションを調節しながら、自分が願う夢を育て続け、究極的には地球を平和にするという選択をするようになります。脳教育の効果は、世界で実証されています。脳教育は国連経済社会理事会協議資格機関である国際脳教育協会を通して、日本、アメリカ、イギリス、中国、韓国など、17カ国に普及しています。脳教育は内戦に悩まされているエルサルバドルにも奇跡を起こしました。暴力や麻薬などの犯罪が学校から消えて勉強する雰囲気が作られ、勉強しなかった子供たちが勉強に専念するようになり、エルサルバドルの教育省は全公立学校に脳教育の導入を決めました。アメリカのニューヨークでも150校以上が脳教育を導入しています。韓国では脳教育の原理で教育を行うベンジャミン人間性英才学校の生徒の大部分が、感情をコントロールする力、自己肯定感、自信、共同体意識が高まりました。入学して数カ月ほどで地球のために生きる人生を選び、地球の幸せと平和を願う脳に変わりました。今年4月、日本ベンジャミン人間性英才学校も開校しました。
人工知能を恐れず、これを善用(良い目的に使うこと)する道を見いだしていきましょう。私たちの脳には、その答えがあります。

コメントは受け付けていません。