吸い込んで吐き出す息づかいを通して
人は己が存在を自覚し 宇宙の理を悟る
己が気道が開かれるとき
人は天と一つとなり 神と一体となる
元来 天と人 神と己とは別々ではない
人は己が存在を自覚し 宇宙の理を悟る
己が気道が開かれるとき
人は天と一つとなり 神と一体となる
元来 天と人 神と己とは別々ではない
この呼吸の中で あなたと私は一つであり
新たに出会って完全を成す
元来の「私」は病み得ぬ存在
時空間をも超える存在
元来の「私」は悲哀も苦もなく
天と地の大いなる理によりて
独りでに自ずから存在する生命
呼吸を通して「私」は このすべてを悟る
これまでの私は まともに呼吸したことがない
天を呼吸できず
宇宙を呼吸できず
天地の神々しいエネルギーを呼吸できずにいた
いまや私は天を呼吸し 宇宙を呼吸し
天地のエネルギーを呼吸す
息とともに 私は生まれ変わり
新たな存在へと変貌す
息とともに 宇宙のすべてが 新たに始まり 新たに波打つ
一指 李承憲(イ・スンホン)
*息を通して感じる生命と、息を通して出会った悟りを
表現した詩『息』を2回に分けてお送りします。