BOS5法則
私たちはみんな生まれつき脳を持っています。しかし、脳の「使い方」や「運営のし方」を学ぶ機会はほとんどありません。脳を使いこなすには、BOSを作動させる必要があります。BOSとは、Brain Operating Systemの略で、脳が機能するうえで最も基本となるプログラムのことです。BOSをしっかりと機能させることができれば、脳を自在にコントロールし、潜在能力をいかんなく発揮することができます。BOSを作動させるためのルールが、「BOS5法則」です。
BOS法則1「いつも目覚めている」
目覚めるとは、自分の脳と生命を自覚し「今ここ」に集中することであり、過去や未来、他者や物質的な欲望にとらわれず現実を正確に直視する状態です。意識を本来あるべき「ゼロ点」(どこにも傾いていないバランス)に戻すことで、リラックスした集中が生まれ、正しい選択や判断が可能になります。他者や情報に気を取られず、自分の内なる生命の明かりを灯し、主体的に問題を解決しながら未来を創造することが大切です。
BOS法則2「グッドニュースがグッドブレインをつくる」
私たちの脳は受け取った情報に反応し、肯定的な情報を与えると身体に良いホルモンを分泌し、否定的な情報はストレスや被害者意識を強化します。脳内の善い狼を育てるには、自分や他人を積極的に褒め、ポジティブな言葉を習慣化することが重要です。感情を客観視して「私は悲しい」と認め、自分に励ましのメッセージを送る練習を続けると、自己肯定感が高まり、困難にも前向きに対処できるようになります。
BOS法則3「選択すれば成し遂げられる」
人生は選択の連続であり、何かを実現したいなら行動を選び取ることが不可欠です。強く「やる」と決めると、脳はその実現に向けて働き始め、新しい機会や出会いを引き寄せます。願望が叶わないときは、本当に心から願っているか、達成に向けて100%のエネルギーを注いでいるかを振り返りましょう。目標を達成した自分を具体的にイメージし、感情を感じ取ることで脳全体が統合され、創造性や自信が高まります。さらに、粘り強さと強い意志を持ち、何度でも選択し続けることで、障害を乗り越え、夢は現実になります。
BOS法則4「時間と空間の主になる」
時間に支配される人は「忙しい」と嘆く一方で、効率的に使うには身体と心を整え、ゼロ点(無我の集中状態)で創造性を高めることが重要です。空間に支配されるとは、環境に縛られたり、別の場所に逃避したりする状態を指します。解決策は、自分の存在意義と人生の目的を明確にし、今いる時間と場所に価値を見出すことです。そのうえで、定期的に内面と向き合う時間を持ち、自己管理と修養を怠らず、時間と空間の主として創造的に生きることが大切です。
BOS法則5「すべての環境をデザインする」
環境とは住まいや人間関係、仕事、趣味、さらには自分の身体と心を含むすべてであり、変化は避けられません。重要なのは、環境に支配されるのではなく、自分の意識(魂)を主として客観的に感情を眺め、どんな状況も成長の機会と捉えてポジティブに変化させることです。また、自分自身が周囲の人々にとって良い環境になれるよう明るいエネルギーを分かち合い、社会全体の環境改善にも貢献します。どんな環境でも「私の人生を愛そう」と決め、主体的にデザインすることで、魂のパワーを高め、望む人生を創造できます。