皿まわし

 
地球の生態系は、土、水、大気、太陽の光などの恵みによって成り立っています。中でも太陽エネルギーは、植物の光合成に使われるなど、すべての生命の根源といえます。

 

このような太陽のエネルギーを私たち一人一人の体内に取り込み、自らも輝く存在になるためには、人間本来の「バランス」を取り戻す必要があります。日々の生活の中で生じた体と心の「歪み」「ひずみ」「淀み」を整え、ナチュラルな状態になることで、ソーラーボディに近づくことができます。

 

皿まわしエクササイズは、全身のバランスを最適化し、エネルギーを整えることで、「本来の私」を回復する健康法です。手にお皿を乗せて「8の字」を描くシンプルな運動ですが、体の左右の関節、筋肉、靭帯をまんべんなくほぐし、強化することで、全体的なバランスを取るのにとても効果的だと評価されています。

 

皿まわしでは、六大関節(手首、ひじ、肩、股関節、ひざ、足首)を回転させます。関節周りの筋肉と靭帯の温度を高め、関節の可動域を拡大させ、体をスムーズに動かせるようにします。

 

また、筋肉を鍛えて下腹の中心エネルギーを強化し、バランス感覚を通して集中力を高めていきます。現代人は同じ筋肉を偏って使う傾向があるため、使われない筋肉が硬くこわばっています。皿まわしでは、普段あまり使っていない筋肉までまんべんなく刺激し、体の柔軟性を高めます。これにより、滞っていたエネルギーが流れ、気血循環がよくなります。

 

気血循環が円滑になり、体のすべての器官とエネルギーがうまく通じ合うと、上半身の力が抜け、重心が下半身に移り、お腹から下がポカポカと温かくなります。その一方で、頭がスッキリし、いわゆる「水昇火降」になります。水昇火降は、健康にとってベストの状態とされます。

 

さらに、皿まわしでエネルギーの通り道である経絡(けいらく)が活性化することで、自然治癒力が向上し、様々な疾病を予防し、健康を早く回復する効果が得られます。

 

一般的なウエイトトレーニングは、筋肉を強化し、筋肉量を増加させることを目標としていますが、これは私たちの体の中心を支えるコアマッスル(体幹筋)を強化するのには役立ちません。皿まわしは、低強度でゆっくり動作を繰り返すことで、筋肉の弾力性を高め、コアマッスルを鍛えていきます。

 

皿まわしで太陽のように明るい体と心を取り戻しましょう。

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