脳教育とは

私たちの感覚、考え、行動は全て「脳」の中で起こる現象です。外部から入ってくる情報を脳がどう処理するかによって、個人の人格、ある組織の文化が変わり、さらに人類の未来の行方が決まります。脳教育は、この「脳」を最もうまく活用するための教育です。脳に生まれながらに宿っている良心の感覚を揺り起こし、良心に従って情報を処理する能力を育てます。

脳は情報を処理する器官です。脳が情報処理を的確に行うためには、何よりその基準が重要です。脳が感情に従って情報処理すれば、感情に振り回される脳になり、考えを情報処理の基準にすれば、観念に陥った脳になります。欲望や利己心に従って情報処理すれば、ほんとうの幸せを感じられなくなります。

脳が基準とすべきなのは「良心」です。良心は正直な心や正しい考えと思われますが、本性の情報としての良心は、それよりも大きな意味を含んでいます。良心は光よりも明るい心であり、どんなものでも遮ることができず、目をそむけることもできない内なる輝きです。完全なる「知」ともいえます。

人類は科学を通じて物質文明を発達させてきました。しかし、物質的に最も豊かな時代を迎えても、依然として一方では人々が飢え、戦争や暴力の犠牲になる人も絶えません。資本の力が極大化しながら貧富の差がかつてないほど激しくなり、階層のもつれも深まっています。その上、人間の利己心や欲のせいで地球環境や生態系は日ごとに破壊されています。

脳教育では、今日の現実を「人間性喪失の時代」ととらえ、良心を回復することで私たちが直面する問題の解決策を見つけ出そうとしています。

人類平和は一個人が作ることはできません。一団体や国、宗教が実現することもできません。人類平和は、どこかの国や宗教の理念や思想ではなく、地球という共通の生命の根源、平和という共通の価値、脳という共通の基盤が私たちのすべての選択と判断の基準になるとき、実現できます。それは私たちの脳から始まります。脳教育によって、地球や平和という価値に基づいて行動する人材、すなわち「地球市民」を育てていきます。

脳教育では、脳のオペレーティング・システム(BOS)にもとづき、脳教育5段階プログラムを実施しています。コンピュータにもオペレーティング・システム(OS)があるように、人間の脳にもオペレーティング・システムが存在します。BOSの5つの法則は、人間の脳が持つ能力を最高に発揮するための法則です。BOS法則を活用し、自らの価値を実現する創造的な人生を送ることが、脳教育の目指す最高の理想です。

また、BOSを作動させるプログラムが「脳教育5段階」です。脳教育の目標を達成するため、脳に潜在する能力を5段階で目覚めさせ、脳の機能を最大に活性化させていきます。

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