88 自然なる人

地球は回っています
地球が回っていることに幸福も不幸もありません
地球を遠くから眺めたら
悲しむ理由も、満足する理由も
幸福なる理由もありません

雨が降って葉が落ちることに
なんの悲しみもないのに
人は悲しみの感情を塗布します

自然と人間の感情とは
なんら関係がありません
自然の世界には、人間が感じる
孤独、幸福、恐れ、悲しみは存在しません

脳波を安定させるために
私たちは瞑想をします
瞑想を通じて意識が目覚めるとき
観念と分別が消え
自然なる人間、そのままの姿になります

分別もせず、評価もせず
そんな意識でなければ
世の中を正確に見ることはできません
何にも執着しない
そんな世界を人々は懐かしいと感じるのです

一指 李承憲(イ・スンホン)

 

 

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